My beloved iris

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彼女は寂しい。 俺にできる事は限られているが、傍に寄り添い話を聞き、ただこのまま一緒にいてやる事はできる。 お互い疲れていて、口にせずとも“休憩”を願っていた。 下心はなく、ただ純粋に休みたくて・・・。 目の前に現れたネオンの看板。 それは見慣れている飲み屋のものではなく、大きな浴室とベッドがある宿泊施設・・・。 ―――「何もしないよ? だって俺、彼女いるし。」 安心してついてきて欲しかった。 ただ傍にいるだけ。 それ以上は何も求めないしするつもりもなかった。
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