My beloved iris

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実家を離れ、1人札幌で生活する。 彼女なりの反発、そして独立心の表れだったのだろう。 それでも帰省し実家に帰れば、どこかに出掛ける度、日付が変わる頃になると親からの電話着信が綾女の携帯電話に掛かってきていた。 昔からこの三楽通りに会社があり、繁華街で働く多くの人が綾女の事を知っている。 それ故に彼女は、親の面子と世間体を考えて行動していたのだろう。 綾女はいつも、両親の呼びかけに従い素直に帰宅していた。 但し、あの店で“アルバイト”をする日を除いて・・・。
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