My beloved iris

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Dandelionのあるナインビルは、西野ハウジングのビルと向い合せに建っている。 Bulletでのアルバイトを早退した綾女はもう帰宅しているのだろう。 そう思ってあのビルを見上げたが、まだ最上階の角部屋には明かりが点いていなくて・・・。 ―――綾女はどこにいる・・・? 不可解なモヤモヤを抱えたまま向かった健吾の店。 店のドアを開けた瞬間飛び込んできたのは、憂いを顕わにしカウンターに掛けていた“繁華街のシンデレラ”の姿だった。
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