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綾女がBulletを辞めたのは、もう今から6年以上前の事。
―――どうして戻ってきたんだ……?
不可解さを隠せず、じっと目の前に置かれたカクテルのグラスを見つめる。
深い青。
そして、淡い紫とのグラデーション。
キラキラと液体の中で舞う気泡は、恐らく炭酸だろう。
ゆっくりと手を伸ばし、そっとグラスに口を付ける。
ふわりと香るジンジャーの香り。
それに加えて、ブルーキュラソやヴァイオレットリキュールの香りも微かに漂っていた。
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