二日目

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タラゼド国、城下町。 基本アルクトゥートスの外には出ないのですが、(だって怖いじゃないですか私めっちゃ緑だし)美味しいケーキ屋さんが出来たと言う噂を聞いて…! 「にゃあ」 猫の声。 私が目線を足元に向けると、目が紫色の綺麗な白猫が座っていた。 「…あれ、飼い猫さんですか?」野良には見えないですよ、さすがに綺麗すぎますし。 飼い主さん、探してるんじゃ…私が周りを見ても、身長のせいで他の人の背中しか見えないし… 背伸びしつつ何かを探してるっぽい人を探していると、道の向こうに背の高い男の人がいるのを見つけた。 何かを探してるみたいだけど、飼い主さんかな… 「ニジュ!」 走ってきたその人は、白猫さんと私を交互に見てから、真顔で「探してたんです、家の窓から逃げてしまって」と言った。 「…は、はぁ…」 男の人が苦手な私が挙動不審になっていると、 「椿といいます。うちの猫を見つけて下さってありがとうございました。」 「…い、いえ、あの、」 「?」 必死に引き留めたものの、次の言葉が見つからない。 「…こ、この辺に新しくできたケーキ屋さん、知りませんか…?」 「あぁ、それなら…」 親切に教えてくれた椿さんに何度も頭を下げながら、アルクトゥートスのみんなへのお土産を探した。 ~ 椿屋綾雨さん宅、Audiard椿さんお借りしました! 口調が大惨事ですね、はい。 次はおみやげ話でも… 椿さん、ありがとうございました(´∀`)>
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