38人が本棚に入れています
本棚に追加
タラゼド国、城下町。
基本アルクトゥートスの外には出ないのですが、(だって怖いじゃないですか私めっちゃ緑だし)美味しいケーキ屋さんが出来たと言う噂を聞いて…!
「にゃあ」
猫の声。
私が目線を足元に向けると、目が紫色の綺麗な白猫が座っていた。
「…あれ、飼い猫さんですか?」野良には見えないですよ、さすがに綺麗すぎますし。
飼い主さん、探してるんじゃ…私が周りを見ても、身長のせいで他の人の背中しか見えないし…
背伸びしつつ何かを探してるっぽい人を探していると、道の向こうに背の高い男の人がいるのを見つけた。
何かを探してるみたいだけど、飼い主さんかな…
「ニジュ!」
走ってきたその人は、白猫さんと私を交互に見てから、真顔で「探してたんです、家の窓から逃げてしまって」と言った。
「…は、はぁ…」
男の人が苦手な私が挙動不審になっていると、
「椿といいます。うちの猫を見つけて下さってありがとうございました。」
「…い、いえ、あの、」
「?」
必死に引き留めたものの、次の言葉が見つからない。
「…こ、この辺に新しくできたケーキ屋さん、知りませんか…?」
「あぁ、それなら…」
親切に教えてくれた椿さんに何度も頭を下げながら、アルクトゥートスのみんなへのお土産を探した。
~
椿屋綾雨さん宅、Audiard椿さんお借りしました!
口調が大惨事ですね、はい。
次はおみやげ話でも…
椿さん、ありがとうございました(´∀`)>
最初のコメントを投稿しよう!