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だんだん暖かくなってきている、春が近いなあ…
水の中に手を入れてそう思った
「母様!行ってきまーす!」
近くの人たちと話している母に声をかける
「はいよっ 気をつけて行きなさーいっ」
母の声を聞きつつ、手を動かす。
あああ、時間に遅れる!
走らないと…
急いで支度を整えると家を飛び出した
「えらいなぁ、咲(サク)ちゃん。いっつも家の手伝いしよる」
「ほんまに…。うちの子も咲ちゃんくらいしっかりしとればなあ~」
その頃、咲は誉められているなど露知らず走り続けていた
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