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角を曲がると 2階建の青いドアが並んだアパートが見える。
アパートに着き エミイが「佐藤」と書いたドアを開ける。
玄関を上がると すぐキッチン。そこを通ると 8畳くらいの洋室。それは2人が住むにはちょっと狭い。
部屋はきちんと片付いていて、ソファにはギターが置いてあり、グループで歌っているエミイの部屋らしい。
エミイは楽譜をよけ、かおりをソファーに案内する。
突然の客にもエミイは あわてずおもてなし。
「お茶 飲む?」
「その前に何か食わしてくれ~っ」
「OK OK」
エミイはもらったお菓子をあけ、食べてから お茶を用意して、すぐお料理を始める。
かおりはだいぶお菓子をパクついてから 台所へやって来る。
「手伝おうか?」
エミイは 刻んだ野菜をフライパンに入れて
「うん。じゃあこれを混ぜて」
「いいよー」
返事はいいが かおりは鍋の物を混ぜて、中味を飛び散らかした。
エミイは あわてる。
「わ~っ、もういい!いい!手伝わなくていい!」
後の掃除を考えると 自分でやった方がマシだ。
エミイは手際よくかき混ぜ スムーズに料理ができて行く。同時にサラダもつくる。
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