第1章 突然で迷惑な同居人

4/20
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/236ページ
エミイの頭は高校1年の頃に戻る。やせっぽちのエミイにとって かおりはかわいくてモテモテで 自分とは縁のない少女だった。    そのころエミイのクラスで女子の間にいじめがあり、矢南イオナという女子が主犯格で、取り巻きたちにターゲットの少女をいじめさせていた。  いじめられた少女は親の転勤が多く すぐ転校してしまった。担任の先生は気付きもしない。  意地悪女子は新たな標的を狙っていた。  そんな時エミイが先生にほめられたもんだから、意地悪女子が弱そうなエミイに目を付け 「先公の前で良い子ぶりやがって」と エミイに難癖をつけてきた。エミイに危険が迫った。    その時 かおりがわざとらしく近付き  「あ 佐藤さーん!いたいた!」と エミイに近付き、矢南とエミイの間に割って入った。  それからかおりは矢南に睨みを効かせ  「ちょっと 彼女に用があるんだけどいいかしら?」と エミイを助けた!?  かおりの強力に人を吸いつける大きな目には だれも勝てない。  男の子に取り巻きの多いかおりには 意地悪女もあまりちょっかいを出さない。 かおりはエミイをその場から連れ去った。
/236ページ

最初のコメントを投稿しよう!