第1章 突然で迷惑な同居人

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 大人になってから そんなかおりからの電話だ。ろくな用件ではない。  かおりは エミイが1人暮らしなのを知っていて 電話の話を進める。 「2~3日でいいの。泊めてくれない?」 「え?2~3日?」 まあ それくらいならとエミイも思った。    かおりはせかす。 「うん もう夢井駅にいるからさ。お願い 今すぐ迎えに来て」 「え~っ?」  かおりは昔と変わらず また突然だ。いつも驚かされる。  エミイが断れば たぶん他の子に電話したことだろう。  でも2~3日なら 仕事やデートの邪魔にもならない。 となると断れるエミイでもない。 「じゃあ そこで待ってて」  エミイはあわてて上着を着て バックを持ち 夢井駅にかけつける。
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