傷ついても

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あっ、三神君先に来てる。 「三神くんおはよ!」 「俺、昨日何て言ったか覚えてる?」 「うん。」 「じゃぁ、付きまとうなよ。」 なんで、こいつはわざわざ傷つく道をえらぶんだよ。 「やだ。」 「なんで?」 「俺が、三神くんの事ほっとけないから。」 意味がわからない。 「おい三神、そいつ自分が納得しないといつまでも、付きまとわれるぞ」 「お前、だれだよ。」 「一ノ瀬 ミヤビ」 ああ、昨日の友達か。 「お前ら、なんなわけ?俺にしつこくつきまとって」 ミヤビ「友達になろうっていってんの。」 三神「俺はそういうの煩わしいんだけど」 イズル「嘘の癖に」 三神「はっ?」 「一人がいいなら、あんな寂しそうなかおしないもん、昔、何かあったから人と関わるのを避けてるだけなんだ。」 「わかったような口聞くんじゃねぇよ!」 キーンコーン(チャイム) ミヤビ「まぁ、もうこの時間は終わりHR始まるから」 「うん。」 「・・・」 HRが終わり 一時間目現国 あれ?教科書無い。 おかしいな~。さっきあったのに。 「ねえ、ねえ、教科書見せてくれないかな?」 「はぁ?」 「ないんだよー。さっきまであったのに」 あっ、さっきこいつがトイレ行ってる時一ノ瀬ってやつがこいつの机んなかのぞいてたな。 「一ノ瀬がもってんじゃない。」 「嘘ミ?ヤビ、教科書忘れたのかな」 あっ、でもあいつが今使ってるのって自分のみたいだな。書き込んでるし あ!もしかしてお助けかな? (仲良くなるための手伝いしてやる。) そっか!そっか! 「教えてくれてありがと。でも、今授業中だからとりにいけないし見せて?」 「やだ。」 「おい、そこ二人水戸、三神さっきからうるせーぞ!?うん?、水戸~教科書ないのか?」 「あっと、えとそのはい・・・」 「初回から忘れるとはいい度胸してるな。」 ミヤビをみると、声を圧し殺して肩をふるわせていた。 アイツ~!! 「おい、三神!教科書みせてやれ。」 「・・・・はい。」 「ありがとう。」 「別に」
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