傷ついても

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「はーい、持ってきたよ!!」 「ふん、」 「もー、じゃあ帰るよ。あっ、駅までは松方先生が送ってくれるって。」 「わかった。」 駅到着 「先生、ありがとうございました。」 「ありがとうございます。」 「おー、病院で見てもらえよ。」 「はい。」 「水戸、がんばれよ!」 「はい!」 せんせいの車を見送った 「先生いいひとだねー、」 「・・・」 「あっ、また無視」 「早く帰りたい。」 「そうだねー。いこっか!」 「あれー?あそこにいんの香芽じゃねえ?」 振り向くと、男子三人組がいた。 「三神君、友達?」 「行くぞ。」 「えっ?」 「行くっていってんだよ!」 そう言った三神君の顔は怯えてるように見えた。 「まてよー。香ちゃん、久しぶりにあったんだから前みたいになかよくしよ!」 「お前らの顔は二度とみたくないと言ったはずだぞ!」 「ふーん、じゃぁ、あればらまこうかなー。」 その、瞬間三神君がビクッとした。 「三神君?」 「それよりさー、こっちのチビちゃんはだれ?」 「え、俺?」 「こいつは関係ないだろ!勝手に付いてきてるだけのやつだよ。」 「ふーん、ねぇねぇ、君こいつの秘密教えてあげようか?」 「ううん、いらない。それよりねぇ、君たちは三神君のなに?」 「ともだち。」 と、彼らはニヤニヤしながら言った。 でも、僕にはそうは到底思わなかった。 「嘘だね、友達だったら三神君にこんな怯えた表情させないよ。」 「いうねー、君。じゃ、君が三神の何がわかるの?」 「それは、まだわかんないけど、三神君が怯えてるのはわかるよ、君たちが原因で独りを選ぶようになったのも。」 「ふーん、じゃあ、君はどうしたいの?」 「俺は、これ以上」 「もう、反論しなくていいから」 「え?」 「さっきから足痛いんだ、帰ろうよ。」 三神君は、俺をなだめるような声でいった。 「あっ、ごめん。」 おれたちが、電車のホームに向かうときうしろから、 またねと声か聞こえた
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