傷ついても

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電車の中は、人が少なく静かだった。 「・・・昔、あの人達と何かあったんだね。」 「・・・」 「話してくれないかな?あっでも無理に話さなくていいよ。」 「・・・」 「足、大丈夫?」 「ああ、」 「よかった。」 「なんで、お前はあそこまでいいきった?」 今まで、こいつみたいに俺を庇うやつはいなかった。 「僕も、昔苛められてたからね。」 「は?」 「うん、小学校の時なんだけど両親が事故で死んじゃって始めはそれのからかいだけだったんだ。」 「それで」 「うん、それでねどんどん酷くなってね、プールで溺れさせたりしたんだ。 もうそのときはね辛くて悲しくて、死んじゃった方がましだと思うほどだったの。それこそ、三神君みたいに人が全員、担任も信じれなくなったの。」 「・・・」 「そのあと、ミヤビに助けてもらったんだ。だから、俺は今笑うの。もう、悲しくないよ、寂しくないよって。」 「おまえ、」 「あっ!駅に到着した。行こう」 「ああ、」 「ここのアパートが三神君家?」 「そう、」 「へぇー、ねぇねぇ!おじゃましていい?」 たぶん、だめだろうなー。 「・・・いいよ。」 「えっ、うそ!ありがとう~!」 やったー、いきなり家入れた~!!
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