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「男同士で?」
「ああ、」
「僕は、まだ君の気持ちは分からないから、つらかったね、とかわかったような口はきけない。けどね、人を信じることが恐くなったのはわかるな。」
「お前は、こういう話聞いて引かないんだな。、」
「引かないよ。ねぇ、さっきの人達まだ、三神君に付きまとうよね、」
「多分。正直怖いよ。」
そういって、三神君は彼の体を支えるようにだいた。
「じゃあ、これから一緒に帰ろうよ!」
「えっ?」
「三神君が一人だと、また絡まれて恐い思いするから、みんなで帰れば安心でしょ?」
「でも、お前に迷惑かかる、」
「気にしないの!、俺も助けられて今まで笑ってこれたから、今度は三神君が助けられる番だよ!」
そう、言った瞬間
「うっ、うぅぅ」
と三神君が泣いた。
それほど、辛かったんだ。苦しかったんだ。
もう、泣かせないよ。俺、守るからね。
「ありがとう。」
「ううん、落ち着いた?」
「ああ、」
「そっか!じゃあ、もうすぐ暗くなるから帰るね。」
「あっ、そっか。うん、解った。」
「じゃあね、」
「あのさ」
「どうしたの?」
「俺と友達になってくれるか?」
「うん!もちろん」
「そっか、じゃあな。」
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