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ヒュー
風が通り抜ける。
ここはこの学校で一番好きな場所。
なんだか屋上にいると全てを忘れさせてくれるような気分になれるから。
音無「最悪だ…」
あれからかなでと一分弱程度話したが、どうやら俺たちと過ごしたあの時間を一分一秒たりとも覚えていないらしい。
他の奴らもそうだ。戦線の存在、そしてなにより自分たちが以前生きていたことさえも覚えていない。
ま、奴らにとってはこの時間こそが"生きてる"って感覚なのかもしれないけど。
他の手がかりも大体はあたった。
まずは俺らの拠点、校長室。
校長室があった。
ま、当然といえば当然なんだが…なんとも割り切れない衝動に駆られた。
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