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日向「…なんか急に現実味を帯びてきたな」
ゆり「逃げ出したい?」
日向「んなわけねーだろ、ここまで来て」
ゆり「これを見てもそう言えるかしら?」
ゆりはそう言うと、予め用意してあったカバンから鉄の塊を取り出す。
日向「…おいおい、まじかよ」
ゆり「大マジよ。
…つまりは殺す覚悟も必要ってこと。
今回の目的はあくまでも音無君の世界を取り戻すこと。
それで犯人を殺すのなんてもってのほかなんだけど、私たちが死んだら意味がないじゃない。
自己防衛用に…ね」
ゆり「…たとえ相手がどんなに大切な人であっても」
拳銃。
どこから仕入れたのかも分からないが、流石に前の世界とは違う別の意味の重みを感じる。
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