第1章

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ランダム投票に依存のない俺は同意のコメントを書き込むと、田中にメッセージを飛ばす 『雪坂:襲撃はくまままでいいですかね?』 『田中:依存ないよー』 人狼側も、誰を襲撃するかは投票で決める 票が割れた場合は襲撃失敗 「さて、初日終了だ」 タイムアップ 相談投票時間は終わり処刑タイムだ 『投票の結果、みたらしさんを処刑することになりました』 哀れみたらし でもまぁランダム投票は運だから仕方ないな これは恨みっこ無しが暗黙の了解だ こんな感じで一日が終わり、夜が明けゲームは翌日へ移行する まず新しい一日の始まりに表示されるのは 『くまままが無惨な姿で発見されました』 人狼に喰われたことを示唆するメッセージ このシステムメッセージが表示されるのだが……… 「マジか」 表示されたメッセージは 『防人が村人を人狼の襲撃から守りました』 これは美味しくない状況だ まぁ予想してなかったわけじゃないんだが………あの時点で自称占い師は二人いたから、極端にいえばくまままを守る確率は50%あったわけだし 初日で占い師を仕留め損なったとすると、またこちらは対抗のために嘘を重ねなければならない しかもこれで防人はくまままが占い師であることを把握した 俺達はまず防人を始末し、守り手がいなくなった占い師を始末しなければならないが………効率が悪すぎる 最低でも二日は必要な上、このままだと恐らく俺は早ければ今日、運が良くても明日には嘘がバレ処刑されるだろう うーん、まぁ仕方ないか 幸いまだ田中に疑いの目は向けられてないし、嘘で時間稼ぎだけして大人しく殺されようかしら 別に俺が死んでも負けではない 最終的に人狼側が勝てばいいわけだから
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