第1章

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今日は日曜日である 当然学校も休み 部活にも所属していない俺は暇を持て余している 丸一日休みというのは勿論嬉しいことなのだが、何もすることがないというのも苦痛に感じる 外に出てゲーセン巡りやら友達誘って商店街で食べ歩きやらもいいんだけど、せっかくの休日だからあまり外に出たくない 何もしないということに苦痛を感じるけど何もしたくないというワケのわからない気分 とりあえず暇潰し目的で友達にメールを送る 『今何してんの』 送信 まるで中身も意味もない無駄なメール まぁマジで意味なんてないんだけど だが返事はすぐに来た 『最近頻繁に悪質な業者が訪ねて来るんでな、インターホンに爆破スイッチ仕込んでる』 どうやらコイツも暇なようだ ちょっと暇潰しに付き合わせるか 「ん?」 返信の文面を打ち込もうとした時、またメールを受信した 『つか誰だ貴様は』 コイツ………まだ俺のメアド登録してないのか 『俺だよ俺、藍坂雪人』 『証拠を見せろ』 何故か電話帳という機能を使用しないコイツとメールする時は必ずこのやり取りを行うことになる まぁもう慣れたけど 何せ五年は続けてるからな 『二海 奏はDカップ』 『何だお前か』 俺とコイツの共通の知り合いである二海という女子のバスト、これ合言葉 『お前いつになったら俺のメアド登録すんだよ』 『登録はしている。だがお前を含めた男共のメアドは全員「はなくそ」で登録してあるから誰からのメールか分からん』 『よし、今すぐ自宅のインターホンを押せ』 『残念だが作業は中断した。はなくそからメールを受信した俺の身にもなってみろ。何かテンション下がったわ』 うわぁぶん殴りてぇ 空メ送り続けて受信BOXはなくそで埋め尽くしたろか まぁいい 制裁はまた今度下してやる
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