第1章

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『何もすることがなくて暇してるんだが何か面白い話とかねーか?』 『好きな女の子の下駄箱にラブレターを入れたつもりが間違えて同じ名字の男子の下駄箱に入れてしまい中学三年間ゲイのレッテルを張られた奴の話でもしてやろうか』 『結構です。その話は充分存じ上げております』 『三年生になった頃には大分落ちついてたのに、突如そいつがマッチョのオッサンに抱き着き興奮してる合成画像が学校裏サイトに出回って再度フィーバー。学校に知らぬ者はいないほど有名人になったな』 『いやー全く持って興味のない話だわー。話題変えようぜ!こないだ可愛い子に逆ナンされちゃってさぁ』 『まぁ合成画像の黒幕は俺だったりするんだがな』 『ぶっ殺す!!』 お前が犯人かぁぁぁぁぁぁあ!! あの見事な合成画像のおかげで知らねぇ奴からもからかわれるわ、俺を同類と勘違いした奴(同性)から告白されたりするわ不特定多数の教師に呼び出されるわで散々だったんだぞ!! 『我ながら良く出来たと自負している』 その点は同感だよ!! あの完成度はプロ並だったからな!! 決めた………この反省の色など微塵も感じさせないこのクズ野郎には制裁なんて生温い、死刑を執行する………今すぐに!! 『たった今お前が魔法少女アニメのヒロインのコスプレをしてキメポーズを取っている写真を、連絡先を知っている全ての友人に送信した』 『そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁあ!!』 奴の知られざる趣味、コスプレ この写真は日頃から奴に遊ばれている俺が仕返しのために血の滲む思いで入手したもの 入手経路は秘密だ いつ使うか計画を立てていたところだったんだが、まさか今使うことになるなんてな ふっ、だがこれで終わりではない まだまだこの写真で揺すってやるから覚悟しておけ
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