第1章

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「……………」 ふむ ダメージが大きいのか、俺が写真を転送した奴らに言い訳でもしてるのか、奴からの返信が途絶えた まぁ少しは暇潰しになったが、まだまだ休日は長い 何せまだ昼過ぎだ どうしよう、昼飯買いに行くついでに外ぶらつくか? いや、でもそんな腹減ってねぇしな いっそ寝るか? 暇過ぎて死にそ……… 「あ」 そうだ、忘れてた 俺は眼鏡を掛け、机の前に座りパソコンの電源を付ける しばらくやってなかったからなぁ………すっかり記憶から消却されてた 「久しぶりだけど、コレなら集中出来て時間も潰せるな」 立ち上がったパソコンのお気に入りを開き、あるページへアクセスする 「お、休日なだけあって結構人いるな」 『人狼ゲーム』 知っている人も多いのではなかろうか 今はそうでもないが、俺が中学の時はこのゲームが流行っていて、昼休みになると仲の良い友達と遊んだものだ 元々はボードゲームなのだが、今では友達の中にプレイヤーが少ないため、こうしてネットで人狼ゲームを続けている 最近はやってなかったけど ログインしているプレイヤーの数は中々のものだ やっぱり今も人気あるんだなぁ えっと、人狼ゲームというのは、簡単に言えば人間の中に紛れ込んだ、人間のフリをした人喰い狼を見付け出し、処刑するゲーム ある平和な村に人喰い狼が紛れ込み、毎晩村人一人を喰らうようになった 村人は狼を見付け出し、処刑しようとするが、狼は普段は村人の姿に化けている そこで村人は毎晩投票で村人を一人選び、その選んだ村人を処刑することにした 設定はこんな感じ 「さて、じゃあ始めますか」 まだ定員が空いている村へアクセスする 『みたらしさんがログインしました』 『くまままさんがログインしました』 『雪坂さんがログインしました』 『田中さんがログインしました』 雪坂っていうのが俺のハンドルネーム 本名の藍坂雪人から取った
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