第1章

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占いにより処刑される危険が増した人狼が嘘を言っている、と思われるし、裏切り者という協力者がいれば偽ることも簡単に出来るともなれば尚更怪しい けど、人狼であるくまままが占い師を装い、疑いの目を他プレイヤーに向けさせるため先手を打った、という可能性も出て来る 先手の嘘COにはボロが出やすいリスクがあるが、見返りは大きい 高い確率で本物が対抗してくるからだ これにより本物に目星を付けることができ、本物に後出しCOで発生する疑いを被せられる こうして村人は疑心暗鬼になりどちらが本物か判断出来なくなるわけ 占い師COは言うまでもなく危険な行為だ 村人から信用されれば処刑は回避出来るが確実に人狼に狙われる だが占い師の能力無しでは村人側の勝利は難しい そのため占い師は勝利のためCOし、信用を得て確実に防人を味方に付けなければならない 防人は毎晩指定したプレイヤーを守ることが出来る この防人と占い師のコンボが決まれば村人側の勝利は堅くなる しかしこの状況だ、防人が誰かは知らないが能力の指定先は迷うだろう 占い師を何日も残しておくとこちらの矛盾点が増え確実にバレる 防人が迷っているうち、出来れば今夜のうちに占い師を始末したい 全体チャットでは誰に投票するか話し合われているが、決めかねているようだ 残り時間一分弱 よし、良い傾向だ 残り時間が少なくなっても話が纏まらない場合、村人達は大抵この行動を取る 『ヤマト:残り時間ないんで、ランダムにしますか?』 来た このゲームにはランダム投票システムが有り、これを使えば自分以外のプレイヤー一人にランダムで票を入れられる 主に狼の目星を付けられなかった場合、特に初日のような情報量の少ない時は良くランダム投票が採用される 普通の投票では票の獲得最高数が同数のプレイヤーが二人以上居る場合処刑は行われない しかし全員がランダム投票した場合、票が割れず、必ず誰かが一人死ぬ ランダム投票というよりランダム処刑だ まぁこのままだと疑いのある俺かくまままかに票が入れられるだろうから、ランダムの方が死ぬ確率が下がってくれて助かる
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