1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ところで赤ずきんちゃん、
どうして君は森の中の綺麗な花を見ないの?
まるで学校に行くみたいにどんどん歩いていくけど、
森って言うのはもっと楽しいところなんだよ」
狼は首を傾げながら赤ずきんに訊きました。
赤ずきんは狼に言われて森の中を見渡します。
するとどうでしょう、
朝露をいっぱいに含んだ草花が咲き乱れ、
色とりどりの小さなキノコが生え、
まるで色ガラスをちりばめたようではありませんか!
赤ずきんはこの花たちを摘んで、
花束を作って持っていこうと思いました。
「そうね、
お祖母さんのためにお花を摘んでいくわ。
それじゃ、さよなら」
にこやかに笑みながら、
赤ずきんは狼と別れました。
最初のコメントを投稿しよう!