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お祖母さんの家の前に立って、
赤ずきんは扉を叩きました。
ドンドンドンドンッ!!!
「あー?
どちらさんだべが?」
「ばーちゃん!!
赤ずきんだけど、
お母さんに言われてお見舞いに来たんだわ!!」
耳が遠いんですかね、
赤ずきんは怒鳴るような大声で返事をします。
「あーっ?
どちらさんだってぇ?」
扉で声が跳ね返り、
お祖母さんには赤ずきんの声がうまく聞こえないようです。
「…早く戸開けろよ、
話が進まねぇじゃねぇかクソババァ」
ここに来て痺れを切らせた赤ずきんは、
事件現場に突入する刑事のように戸を蹴破って中に入りました。
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