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指1本も動かすのがやっとの状況。少しでも身体を動かそうとすると激痛が全身を貫く。
俺は再び目を瞑る。
今の俺が出来る事は身体を休める事だ。だから俺は目を瞑る。
それともう1つ……
気を失うまでの事を正確に思い出す事。
特にあの灼熱の髪を纏った少女は一体?
なぜあの場所に?
目的は?
いつから居た?
少女は誰なんだ?
答えの出るはずがない自問自答を繰り返す。
それでも、俺が気を失う前に何らかのヒントが隠されているかもしれない。
微かな可能性にすがりながら、目を瞑り脳を活性させる。
記憶を甦らせる為に……
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