第10話 悲しみとケツイ

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「はい。きっとお腹を空かせていると思いまして、夕飯の用意をさせてもらっています」 「そんなの頼んでない!っていうか勝手に入らないでよ!」 「買い物も済ませておきました」 「いや聞いてないし!」 そういえばイツキはどこに住んでるのだろう。 この時代に生きてない人間には頼る人も、住む家もないだろうし。 どうしてるんだろう。 「ねぇイツキ、あんた普段どこに住んでるの?」 「タイムマシンの中ですよ。屋上の」 「え!?上の!?」 「はい」 「お風呂は?」 「近くの銭湯へ行ったりしてます」 「……」
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