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「それって……」
「あなたが未来を変えてくれるなら、僕はこの時代へ来る理由が生まれなくなります。それにより僕はここから消えるでしょう」
「もし、変わらなかったら……?」
「この時代で一生を過ごす事になりますね」
家族も、親戚も、友達すらもいないこの世界で、彼は一人で生きていく事になる。
想像しただけで悲しくなった。
彼はそこまで、何もかもを捧げる覚悟を持ってここにいるんだ。
最初はストーカーかとも思ったけど、それほど必死になる理由も今ならわかる。
「それで、今日は行くんですか?」
「え……?」
「佐々倉瑞希の所へです」
選択、人生を分岐する決断。
私の選んだ道が、瑞希君と駿、そしてイツキの人生をも巻き込んでいく。
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