第10話 悲しみとケツイ

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「もしもし、瑞希君……」 「あぁ」 「今日……空いてるよ」 「じゃあ七時にあの公園で待ってる」 「あ、うん……」 すぐに電話が切れて、思わず大きなため息。 「行く事にしたよ、イツキ」 「そうですか」 「あのさ……」 「はい」 「行くところがないなら……しばらく泊めてあげてもいい……」 彼は一度目を丸くして驚いた様子だったけど、すぐにニッコリと大人な微笑みを見せた。 「ありがとうございます。本当に」
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