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ジャングルジムの一番上にいた彼はそこから飛び降りて私の元へと近付いてくると、ただ一言だけ囁く。
「ついて来い」
私の遅刻に対して咎める事もなく、いつものクールな命令口調で私を促す。
改めて見てもやっぱりカッコイイ。
これから彼に告白されるって考えると胸がドキドキしないはずがない。
だけどそのドキドキが今はとても痛かった。
「わぁ!お祭りだ!」
「……」
知っていたけど、敢えて知らないフリをして目を輝かせる。
本来はもっと早くここへ来るはずだった。
それにより何かが変わったかもしれない。
柚葉ちゃんと駿には会わない可能性もある。
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