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そうしたら瑞希君に告白される時、駿に見られなくて済むかもしれない。
見られないなら瑞希君と付き合ってても、駿が瑞希君を殺すなんて最悪な事にはならないんじゃないのかな?
でもイツキは、私が瑞希君と付き合った瞬間彼の死が決定的となるって言ってた。
「ほら、はぐれんなよ」
「あ……」
彼が私の手を引き、少し強引に出店の方へ。
愛しい温もり。
初めて握ってくれた手。
ずっと待ち焦がれていた瞬間だった。
なのに、どうしてこんなに悲しい気持ちになってしまうんだろう。
どうしてこんなに胸が痛むんだろう。
わかってる本当は。
うまくいかないってわかってるんだ私は。
私のこんな子供騙しじゃ、運命なんて欺けないって。
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