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瑞希君からの告白。
それはイツキに見せてもらったあの映像の中にあった。
学校でいきなりデートに誘われて、それで確かお祭りに行って、最後はあのジャングルジムの上で花火を見ながら告白される。
夢物語みたいなロマンチックなシチュエーション。
「そこで佐々倉瑞希の告白を受けた瞬間に、彼の死が決定的となります」
「ちょっと待ってよ!じゃあもしかして瑞希君の告白を断れって言うの!?」
「ただ断るだけでは未来はそう簡単に変わりません。彼があなたに失望するくらいでないと、この先再び接近してしまうかもしれませんから」
「って事は、あんたが言う未来を救う為には、私はあの二人に嫌われなければならないって事!?」
「その通りです。そうなった場合、あなたと彼らは結ばれる事はありません。それこそ一生」
それを聞いてさらに嫌気が差した。
好きな二人の男子から嫌われなきゃいけないなんて、そんなの酷すぎる。
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