第10話 悲しみとケツイ

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瑞希君からの告白。 それはイツキに見せてもらったあの映像の中にあった。 学校でいきなりデートに誘われて、それで確かお祭りに行って、最後はあのジャングルジムの上で花火を見ながら告白される。 夢物語みたいなロマンチックなシチュエーション。 「そこで佐々倉瑞希の告白を受けた瞬間に、彼の死が決定的となります」 「ちょっと待ってよ!じゃあもしかして瑞希君の告白を断れって言うの!?」 「ただ断るだけでは未来はそう簡単に変わりません。彼があなたに失望するくらいでないと、この先再び接近してしまうかもしれませんから」 「って事は、あんたが言う未来を救う為には、私はあの二人に嫌われなければならないって事!?」 「その通りです。そうなった場合、あなたと彼らは結ばれる事はありません。それこそ一生」 それを聞いてさらに嫌気が差した。 好きな二人の男子から嫌われなきゃいけないなんて、そんなの酷すぎる。
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