第10話 悲しみとケツイ

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「ずっと側にいろよ……俺の側に……」 今この瞬間を駿はどこかで見ている。 私たちの事を、その獣のような目でじっと。 今がまさに選択、決断の時。 彼の想いに答えてしまったその瞬間に彼の死が決まり、母親も自殺、私は駿と結ばれて未来では大災害が起きる。 「私は……」 彼の事が好き。 ずっと想いを寄せていた。 彼と同じ道を歩きたい。 彼と一緒に生きたい。 「あなたと一緒には歩けない」 好きだから、大好きだからこそ私はその道を選ぶ。 彼と結ばれない、決して交わらない道を。
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