第10話 悲しみとケツイ

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「私、帰るね」 冷たい口調で彼に別れを告げて、ジャングルジムから飛び降りた私。 それでも彼は動揺してる様子もなくじっとこちらを見ている。 私はその視線をまともに見返す事が出来ずに、彼に別れを告げた。 「バイバイ」 公園から離れていく私。 彼から見えなくなるまで歩いた私の足は早足となり、最後には走り出していた。 込み上げてくる涙。 悲しみが止まらなかった。 彼を救う為というのはわかってるけど、私の心には深い傷跡となる。 瑞希君に対してあんなそっけない態度をとれば、きっと彼は私を嫌うだろう。 私に幻滅するだろう。
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