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嫌な女になっていく自分が嫌だ。
溢れだした涙が夜道へと散っていく。
家に帰っても涙は枯れる事はなかった。
「おかえりなさい、玲美さん」
「……」
こんなに悲しいのは両親がいなくなった時以来かもしれない。
「イツキ……私……瑞希君をふってきた……」
「そうですか……」
「これで……彼は助かるんだよね……?」
「……まだ……そうとは言い切れません。佐々倉瑞希はまだあなたの事を想っています。そして天城駿もあなたに近付いてくるでしょう……」
「私……まだあんな悲しい思いをしなくちゃいけないの……?」
「……はい」
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