第10話 悲しみとケツイ

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遅刻ギリギリで学校へ到着。 いつもと同じ風景で、特に大きな変化もない教室。 確か私は今日、昼休みに瑞希君から誘いを受けるんだっけ。 けど、こんなにもいつも通りなのに、本当にあの映像で見た通りになったりするものなのかな? 全くそんな気配ないけど。 昼休み、いつも通り学食で買ったパンを食べ終えて、私はぼんやりと時計を眺めていた。 さすがに何時何分とかまでは覚えてないけど、自分の席に座ってた時に彼が突然話しかけてきたような。 「おいマヌケ面」 そうそう、こんな風に……。 「ってええっ!」 「なんだよ」 「あ、いや、ごめん!えっと、どうかしたの?」 本当に来た。
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