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「そう」
私の口から出たのはそんな言葉。
彼の事が好きで、本当はあの映像のように彼と近付きたい、告白されたいと思ってる。
でも……でも……。
すべてを知ってしまった私は、軽はずみな返事を返す事は出来なかった。
私が彼と付き合ってしまったら、彼に不幸が降りかかってしまうから。
「待ってる」
「うん……」
学校が終わり家に帰る私。
少し落ち込んだ気分のままアパートのドアを開けると私を迎え入れる声がかけられた。
「おかえりなさい」
「げっ!あんた何やってんのよ!」
朝無理矢理追い出したはずのイツキが笑顔で私を出迎える。
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