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私達は校舎の2階にいた。
2階の、長い長い廊下。
そこには誰もいなかった。
私達は大きく出遅れていて、予定の「課題」を半分もクリアしていなかったから。
先に行ったクラスメイト達は皆、私ほど怖がりではなかったから、今頃は屋上で祝杯をあげている筈。
そう、ゴールは「屋上」だった。
3階の先にある「屋上」で、「古い人形」をスマホで撮影すること。
たったそれだけのことで、この悪夢は終わるのだ。
けれどゴールの手前には、まだ沢山の試練──チェックポイントがあって。
私達はあと2つあるそれを、力を合わせてクリアしなくてはならない。
…まぁ、主に。
足を引っ張っているのは「私」の方、なのだけれど。
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