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「貰ったんだよ」
降参のポーズを取りながら彼は言った。
「クライアントからの依頼の報酬にな」
…マズイ!
不吉な予感がした。
ここにいる場合ではない気がした。
「できるだけ騒ぎを大きくしろ。
さもなくば時間を稼げってね」
彼のその言葉が終わるより早く、
聖戦士様方は散開して街の外を目指した。
「間に合わないと思うけどなぁ」
のらりくらりと言い放つ彼の言葉は当然聖戦士様方には届いていなかった。
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