第4章:ギルド設立

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間に合わなかった。 俺達が着いた頃には全て終わった後だった。 言うまでもない。 姫の圧勝だった。 天下無双の拳によってねじ伏せられた、 瓦礫のように積み上げられたゴロつき達は、 死んだように動かない。 …死んではいないようだな。 ホッと胸を撫で下ろすと姫がこちらに気づいた。 「遅い!」 立腹の矛先を向けられていたかと思うと、 遅れて申し訳ないと、 彼らには心で頭を下げておいた。 流石に拳聖の異名を持つだけのことはある。 …これくらい。 問題なく臨終できる。 とはいえ、 この数を一人で相手とは… 裕に街一つ分くらいは倒れていた。
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