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間に合わなかった。
俺達が着いた頃には全て終わった後だった。
言うまでもない。
姫の圧勝だった。
天下無双の拳によってねじ伏せられた、
瓦礫のように積み上げられたゴロつき達は、
死んだように動かない。
…死んではいないようだな。
ホッと胸を撫で下ろすと姫がこちらに気づいた。
「遅い!」
立腹の矛先を向けられていたかと思うと、
遅れて申し訳ないと、
彼らには心で頭を下げておいた。
流石に拳聖の異名を持つだけのことはある。
…これくらい。
問題なく臨終できる。
とはいえ、
この数を一人で相手とは…
裕に街一つ分くらいは倒れていた。
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