第二章

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…そういうわけで、学校の屋上でお昼なんていう、まず自発的にはやらない事をしている。 僕も守山くんもお弁当持参。 屋上の隅っこで向かい合って、膝の上にお弁当を広げた。 「あの…朝河くんは一緒じゃなくて良かったんですか?」 いつも二人は一緒にお昼食べてるから、悪い気がして聞いてみると。 「朝河が居たら話せない事だから」 意味深な表情でそう告げられてしまった。 「それって、どういう…」 「単刀直入に聞くけど」 守山くんはそぼろご飯を口に運びながら、何でもないような顔でこう聞いてきた。
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