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「…渉…さん?」
私は気になって渉さんの部屋を訪(オトズ)れた。
いつも見せる冷静な渉さんじゃ…ない。
…どうしたんだろう?
「…渉さん…どうしたんですか?」
「何でもねえよ」
私の声に渉さんは素っ気なく答えた。
渉さんの態度は何でもないわけない。
私はごくりと唾を一飲(ヒトノ)みして口を開いた。
「…私…ここで…一緒に…いいんですか?」
すると、渉さんが私を睨む。
「…くどい」
渉さんはそう言うけれど、
私にとっては人生を左右するかもしれないほどの大事(オオゴト)なのだ。
確かめずにはいられない。
…一緒に暮らす…
それがこの先の未来を位置付けることになる。
「…渉さん…私のこと…本気で…好きだって…思ってくれてますか?」
私がそう言うと、寝そべっていた渉さんが勢いよくカラダを起こし、ベッドの脇に立つ私を引き寄せた。
そして、次の瞬間には私をベッドに押し倒す。
私は一瞬で渉さんの下。
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