2326人が本棚に入れています
本棚に追加
…やっぱり…
…現実？
本当はありえないんだけど…。
やっぱり現実？
でも…
そんなこと…実際に出来るんだろうか。
すると、会長が助け舟を出してくれる。
「…渉。お前の気持ちはわかるが、こんなに急には桐谷くんだって無理だろう。ちゃんと準備をしなくちゃならん」
「準備なら出来てるだろ。コイツの部屋だってもう出来てる。別に俺と同じ部屋でもかまわない」
「こっちの問題じゃない。桐谷くんの方だ。さっきからお前の言葉に振り回されて、目を丸くしてるじゃないか」
会長と渉さんの視線が同時に私に向けられる。
言葉を発したのは渉さんの方だった。
「…お前、本当は嫌なのか？」
最初のコメントを投稿しよう！