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「消費するのはかまわないけど…」
ニヤリと笑った奈美。
「まあ…とりあえず飲みながら」
理央も同じように笑って、グラスを持つ仕草をした。
「そうそう、早く飲んで。あ、私やるね」
その場を切り抜けようと私はグラスを取りにキッチンに向かう。
グラスと取り皿や箸を持ってテーブルに着く。
「あ、チーズ買ってくれてたよね?それで何か作れるかも」
私が再びキッチンに立とうとすると、奈美が言う。
「望愛。座りなさい」
「…え?」
「まずは乾杯ね」
今度は理央がグラスにビールを注ぐ。私にはグレープフルーツサワーをくれた。
「じゃ、カンパーイ!!」
「かんぱーーーい!!」
「かんぱーい!」
二人の勢いに少し出遅れて、私も二人とグラスを合わせた。
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