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「でさー、どうなの?モンスター」
「二人の時は甘かったりするの?」
「てか、一緒に暮らすってどういう展開の早さよ?」
「毎日いっしょの部屋で寝るの?」
「もしかしてお風呂も一緒?」
「あの俺様が家では望愛に甘えてたりしてーーー!」
「ぎゃはは」
「キャハハ」
二人のお酒のペースがいつも以上に早いことは…
もはや気のせいではない。
二人の言葉は私の返事など待っていない。
二人で勝手に盛り上がっている。
でも、そんな二人は
私と渉さんのことを…喜んでくれている。
たった二人だけでも私と渉さんを認めてくれる人がいることは、本当にうれしかった。
二人が盛り上がっている最中、ふと、理央が小さく息を漏らす。
「でもさ…室長は…辛いよね」
その一言に、はしゃいでた奈美までもが少し肩を落とす。
私は…
小さく唇を噛んだ。
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