1788人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
二人が同時に私に顔を向ける。
「…え」
二人の勢いにほんの少しだけ身体を逸らす。
けれど、二人は私を逃すはずもなく、口角を吊り上げて、目までも吊り上げて私に詰め寄る。
渉さんがモンスターなら…
この二人はその上をいく『魔女』ね。
そう思いながら私は考える。
渉さんのどこがいいかって…
『渉さんのどこが好きかって…』
「…全部…」
私がぼんやり零(コボ)した言葉に
目の前の二人は顔を赤くした。
最初のコメントを投稿しよう!