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…出来ない?
私は唇を小さく噛んだ。
私は相変わらず鈍感だけど…
渉さんとのアイコンタクトの精度は上がってる。
今すぐに…
…キスしたい…
それが渉さんが目で訴えてることなのか…
単なる私の願望なのか…
渉さんの唇を見ていると
…わからなくなってくる。
エレベーターはあっという間にロビーで口を開いた。
「…その顔、俺以外にゼッテー見せんな。見せたら殺す」
渉さんは最後にこう言ってエレベーターを降りた。
「今日は楽しんで来い。その代り…明日の土曜、覚悟しとけよ」
私は「いってらっしゃいませ」を…
言えなかった。
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