オバケ

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渉さんの手のひらが、私の薄手のTシャツワンピの上からカラダを撫でる。 唇は相変わらず激しくて…熱い。 カラダ中の神経がどこでどう繋がっているのか… 渉さんと触れた部分から、熱い熱が伝わって 私の全部が溶けていく。 自分でも恥ずかしくなる声を漏らしながら、 かろうじて保っている理性で渉さんに抵抗してみる。 「…渉さん…明るくて…」 私は少し顔を背(ソム)ける。 日中のアパート。 レースのカーテンからは白い光が射し込んで、私の肌も私の顔も明るく照らす。 恥ずかしくてたまらない。 けれど渉さんは私の抵抗をかわすどころか、さらに私を攻めてくる。 「…ああ。明るくて…お前が良く見える」
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