オバケ

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「いっただきまーす!」 「いただきまーーす!」 二人もやっと起きて来て、三人で簡単な朝食を食べる。 「…ちょっと焦げてる」 「作ってもらったのに文句言わないの」 焦がした理由を言えない私は、半分笑いながら唇を尖らせる。 「さては…もうモンスターに会いたくなってるな?」 硬めの目玉焼きを箸で摘まみながら奈美が言う。 「モンスタ~、モーンスタ~」 理央はモンスターをテーマにした流行の歌を口ずさむ。 「やめてよ、朝から…。朝からからかわないで」 私が目玉焼きを口に放り込む。 「朝からやめて…って、こっちのセリフ。望愛、何考えてたの?」 ああ…もう、この二人。 なんで何でもわかっちゃうの… 私は赤い顔して二人を睨んだ。
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