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お昼休みに入ってしばらく経っていたため、食堂からは既に食べ終わった社員がちらほらと出て行く。
彼らと挨拶を交わしながら定食と麺類のうち、麺類を選択した。今日はあんかけ焼きそばだった。
席を探していると、私に手を振る理央と奈美を見つけた。
私がそれに応えようとすると、その視界の先に一人で食事をする彼女を見つけた。
そう、もう『友達』と呼べる…
…野崎祐子さん。
私は理央と奈美に視線で合図を送りながら、野崎さんの向かいに回った。
すると、私に気付いた彼女が食べ途中だった顔を上げて笑顔をつくる。
「桐谷さん!」
「ここ、いい?」
「もちろんです。社内で会うの久しぶりですね」
早目に食事に来られたのか、彼女は定食を食べていた。
「うん。ホントに久しぶりだね。仕事は慣れた?」
「はい。まあ…迷惑かけながらですけど、なんとかやってます」
彼女は肩をすくめた。
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