怪奇現象

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「わ、この渉さんもかわいいー!」 私が思わずアルバムに顔を近付けると、 突然、渉さんが抱きしめる腕に力を込めた。 「いずれ、俺とお前の間にこんなガキが生まれるかもな」 「…え?」 私がわずかに左に顔を向けると、渉さんの顔がすぐ近く。 唇が…触れそうだった。 「…そしたら、どうする?」 渉さんがニヤリと笑う。 私は顔を真っ赤にしながら渉さんにこう答えた。 「…どうって…溺愛します…」 「…へえ。じゃあ、それまでたっぷりお前を独占しておこう」 「今は俺を…溺愛しろよ」 渉さんが私の手からアルバムをどかして、私の上に覆いかぶさる。 激しいキスが降ってくるころには… 私は渉さんの首に腕を回し 渉さんをしっかりと抱きしめていた。
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