2091人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
マウスのスクロールボタンをゆっくりと撫でる。
受信ボックスにあるメールを上から順番に開いていく。
「急ぎのものは…ないみたい」
画面を見つめながら独り言を呟いてホッとする。
渉さんのメールを確認した後、アカウントを切り替えて、自分宛のメールを確認する。
同じ相手でも、用件によって、渉さんに直接送信する場合と、秘書の私に送信する場合があるのだ。
送受信をしてメールを取り込む。
それが済むと一番上に気になる表題をみつける。
『至急確認願います』
表題としては少し違和感を感じながら、『至急』という文字に、私は迷いなくそのメールをクリックした。
最初のコメントを投稿しよう!