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「何…これ…」
腕から背中へ。全身を鳥肌が覆った。
差出人は明記がなく、アドレスにも見覚えがない。
でも…
私のアドレスを知っていて、記された時間と場所は…
定時後の…この社内だった。
送信者は…ここの社員に間違いなかった。
「…どうしよう…」
私は完全に混乱していた。
もう、いつも通りの日常を取り戻すどころではなくなった。
その時。
「桐谷くん、ちょっといいかな?」
奥の席から室長に呼ばれた。
カラダがびくりと跳ねて、返事にどもりそうだった。
私は慌てて開いていた画像を閉じて、席を立った。
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